箱モノ社会

ここの所、中国チームにやらせていたマシンパワー次第の計算・確認が、俺の期待値より数倍遅いことを切っ掛けに、向こうの計算機資源を確認した。なんだか同じタスクをやらせて3~5倍くらい、向こうのほうが遅いことがわかった。

中国はマネーじゃぶじゃぶで、使ってる設備もいいハズだと思っていたら、大間違いだったようだ。

中国の不動産バブルで、投資用の不動産は沢山設置されたが、中に人が住んでいない「鬼城」(ゴーストタウン)が増えているといったことは、別に耳に新しいことでもなく報道されてきた通りだが、どうやら、そういった現象を確認できるのは金融業界に限ったことではなかったらしい。

3~5倍も遅ければ、こちらの2~3日の実行タスクは向こうでは最悪二週間ほどかかるような事態になっていたのだが、「よくやった、ありがとう。早いね」みたいなことを言い続けてきた、プラス、「中国で安い人件費で同じだけの成果を上げました」というポーズをとる必要のある日本側の中間管理職は、そんなプロジェクト遅延行為を見過ごしていたとは言えないため、報告しても絶賛スルーで

「よくやった、早いねっ! (゚∀゚)」

みたいな趣旨をステレオチックに(基本的に中国側もTOEIC 800点以上しかいない状況で)日本語で、向こうの通訳を通して電話会議で言い続けている茶番な様子を、この二週間というもの見せていただいた。あれか?ほめて伸ばすとでもいいたいのか?

別に、そんなヌルくてサーセン的な状況でも特に報酬に変わりがある訳ではない。寿命を過ぎた企業体はそんなものだということを知らぬ歳ではないので俺に文句はない。みんなで「スローワーク」で雇用維持、結構なことだ。

だとしても、本当に日本の某年代は不作だな。ゆとりのほうが、若い分マシだろう。一応、教えれば伸びるし。

一方で、中国の方も、相当、マネーが「実働が実際に使う&必要な設備投資」に流れていないようで、nVIDIA GPUベースのスパコンで世界トップ競争にしのぎを削っているような「実体とは距離のある部分」の華々しさとは対照的であり、問題ありまくりのようだ。

腐りきっていると思っていた日本も真っ青の「箱モノ」が、あらゆる業界で多数存在する社会というのは、なかなかシュールな展開だ。

◎jefftoshimaなツイッターをフォローしていると、「一定以上の融資残高を超えた場合は銀行のITシステムごとシャットダウンして金融引き締め」とか、「キャッシュディスペンサーを閉じて現金を下ろさせなければいい」とかいうことが流れてくるが、やっぱ、マジなのかねぇ・・・これだけの”ひずみ”が維持され続けるところを見ると。

相当に強力な統制を敷かないと、ダムの決壊よろしく、あるべき場所に「権利の量」が流れて行くはずなのだが、箱モノはあるのに使えない、住めないような状況を堰き止める力は、まだまだ十分ということらしい。


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